派遣高校生
ラシン訪問記
2018
Oiso
Racine
大磯町内在住の高校生3名が2018年7月21日から8月4日までの2週間、米国ウィスコンシン州ラシン市に派遣されました。ホームステイや市民との交流など貴重な体験をされた高校生たちの報告を紹介します。
ラシン市姉妹都市協会のアル会長と
シカゴ・オヘア空港で無事合流
(広報おおいそ:2018年9月号掲載)
ラシン
渡航レポート2018
住本 達哉 さん
笑顔から始まる国際交流
勇気を持って笑顔でたくさんの人とコミュニケーションを取るということを目標として大磯を旅立ちました。
ラシン市に着いた時、最初に感じたことは緑が多くとても過ごしやすい気候だということでした。空港からホストファミリーの家までの車中ではずっと緊張していました。ホストファミリーの家に着いた時、長男のネイソンが僕の荷物を運んでくれ、その優しさのおかげでとてもリラックスすることができました。笑顔で“Nice to meet you!”それが僕の最初の会話でした。
初日、夕食を食べにレストランに行きました。車のラジオから僕の知っている歌が流れて来たので、みんなで大きな声で歌いました。ホストファミリーとの距離が近くなった瞬間でした。家族の一員として行動することで、初めは聞き取れなかった英語も不思議と耳が慣れてきて、少しずつ理解ができるようになりました。
国際交流について少し難しく考えていましたが、勇気を持って話しかけることでお互い分かり合え、笑顔になれるということが分かりました。
今回のホームステイは僕にとって貴重な体験となり、ますます国際交流に興味を持つことができました。このような機会を下さった方々に感謝の気持ちでいっぱいです。有難うございました。
小島 真美 さん
How are you?
私の留学の目的は、大磯町とラシン市との交流を深めること。また、自身の語学習得と将来の進路を見つける旅でもありました。
この2週間という短い時間の中で、ホストファミリーに野球観戦、地元の高校や大学の見学、カヤック、グラス細工、ラシンカントリーフェアなど、様々な場所に連れて行ってもらい、おいしい食事も沢山頂きました。(ラシン最高!)
その中でも、印象的だったのが、「How are you?」という言葉です。レストランや街で出会った人達は、必ず笑顔でと話しかけてくれます。また、ホストファミリーは、私や家族が不安にならない様に、毎日のように私の家族にメールで状況を知らせてくれました。この「相手を思いやる気持ち=コミュニケーション」が嬉しく、出発前は不安でしたが、滞在中、ずっと笑顔で安心して過ごすことができました。
私は今回、コミュニケーションの重要性を学びました。積極的に会話することで、以前よりも自分に自信がつきました。まだ、具体的な進路は、決まっていませんが、一歩前に踏み出すことが出来ました。今後、この貴重な経験を活かし、新しい事にチャレンジしていきたいと思います。
最後に、姉妹都市協会の方、ホストファミリーに心より感謝を申し上げます。
安江 理彩子 さん
ラシーンでの経験
私が姉妹都市のラシーン市を訪れたいと思った理由は、澤田美喜さんの偉業について海外の人に知ってもらいたいと思ったからです。三年前から私は澤田美喜記念館の英語ガイドボランティアを始め、記念館を訪れる留学生に美喜さんが生前収集したキリシタン遺物を紹介しています。美喜さんの二つの偉業である、エリザベスサンダースホームを設立し二千人以上の子ども達を養育したことと、隠れキリシタン遺物には皆さん驚かれますが、私が驚かされたことは、海外の人々は澤田美喜さんについて全く知らないということでした。そこで、国内の活動だけでなく、国外で美喜さんを知ってもらう活動の第一歩として、ラシーンで紹介したいと思いました。ラシーン市立図書館で紹介する際、自分の英語で伝わるかとても不安でした。ところが発表後には、英語を何年間学んでいるのか、大学では何を学びたいのか、将来の夢について尋ねられ、聴衆の皆さんが美喜さんだけでなく私自身にも関心を持って下さったことにとても感激しました。
また、台湾人の女性にウィスコンシン大学パークサイド校への留学も勧められたので、今度は是非、長期留学としてウィスコンシン州を訪れたいと思います。